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「角地」は当然プラス評価!?
前回の住宅地に続いて、
今回は商業地について見ていきたいと思います。
住宅地は「居住の快適性」が重要でしたが、
商業地は「収益性」が重要になってきます。
【日照・通風】
住宅地とは違って、
角地による日当たりの良さは
必ずしもプラスにはなりません。
小売店などでは、日当たりの良さが
商品の劣化を速めることもあったりして、
逆にマイナスになってしまうこともあります。
商業地の鑑定評価の場合、
通常は方位でプラス評価をしないことからも、
角地による日照・通風の良さは限定的だと考えます。
【間口・奥行・形状等】
顧客の出入りの便がよくなり、
視認性アップなど商品の宣伝効果が高く、
売上収益に直接影響するため、プラス評価です。
また、住宅地と同じように
建物の配置や設計上の多様性が増えるなど、
集客の点からも優れているため、プラス評価です。
【接面道路との関係】
2つの道路から人の流れを吸引できるため、
収益性が高まり、プラス評価となります。
ただ、接面道路の幅員があまりに広い場合は、
その道路が地域を分断してしまい、
全体としての繁華性が低くなってしまう等、
必ずしもプラス評価とならない場合もあります。
【公法上の規制・制約】
商業地域内で防火指定がある場合は、
建蔽率や使用可能容積率がアップしますので、
住宅地以上に大きなプラス評価となります。
「消防隊に憲兵さんはいない」
商業地域、防火地域、耐火建築物の場合は、
建蔽率が100%となると
宅建の試験でゴロ合わせて覚えた記憶があります(笑)
ただ、側道の斜線制限などで
高度利用ができなくなってしまう場合は、
住宅地以上に大きなマイナスになってしまうことも。
【まとめ】
住宅地と同じように、商業地の場合でも、
立地条件や土地利用方法によっては
マイナスになってしまうこともあります。
その角地は本当にプラスなのか。
また、どれくらいプラスなのか。
個別具体的にしっかり見ていく必要があります。
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