士業専用ダイヤル
国土交通省から11月19日に発表された
地価LOOK令和2年第3四半期(7/1〜10/1)、
近畿圏について詳しく見ていこうと思います。
【全国概況】
「前期に引き続き今期も
1地区を除いて横ばい又は下落となった。」
「用途別では商業系が住宅系より下落地区の割合が高い。
地域別では大都市圏が地方圏より下落地区の割合がやや高い。」
「新型コロナウイルス感染症の影響により、
ホテルや店舗等の収益性低下による需要の減退が一部で見られるが、
全体としては需要者の様子見傾向が継続している。
「リーマンショック時の地価下落の主因となった、
マンションやオフィスの需給バランスに
大きな変化は見られていない。」
大都市圏の商業地を中心に下落割合が高いですが、
一部を除いて“暴落”というのはないようです。
リーマンショックと今回のコロナ禍はかなり違いますね。
全国100地点のうち1地点だけの上昇地点は
札幌市の駅前通で、容積率の緩和(最大1050%→1200%)等が
要因となり、3%〜6%の上昇とのことです。
実際に近畿圏ではどのようになっているのでしょうか?
【近畿圏の動向】
■滋賀県
住宅地 南草津駅周辺 0%横ばい
商業地 調査地区設定なし
■京都府
住宅地 下鴨 0%横ばい
桂 0〜3%下落(前期0%横ばい)
二条 0〜3%下落
商業地 京都駅周辺 0〜3%下落
河原町 0〜3%下落
烏丸 0〜3%下落
■大阪府
住宅地 豊中 0%横ばい
天王寺 0%横ばい
福島 0〜3%下落
商業地 西梅田 0〜3%下落
中之島西 0〜3%下落
北浜 0〜3%下落
OBP 0〜3%下落
新大阪 0〜3%下落
阿倍野 0〜3%下落
江坂 0〜3%下落
茶屋町 3〜6%下落
心斎橋 3〜6%下落
なんば 3〜6%下落
■兵庫県
住宅地 六甲 0%横ばい
甲子園口 0%横ばい
芦屋 0%横ばい
商業地 西宮北口 0〜3%下落
三宮駅前 0〜3%下落(前期3〜6%下落)
■奈良県
住宅地 奈良登美ヶ丘 0%横ばい
商業地 調査地区設定なし
■和歌山県
調査地区設定なし
【前期からの変動】
近畿圏の地点は下記の2地点を除き、
第二四半期と同じ地価動向でした。
一方、京都・桂の住宅地は、
「学生向け賃貸収益物件に対するリスクが高まり、
分譲マンションについては建築費が高止まりであることや
最終需要者が慎重な姿勢を見せていることから
投資採算性の点からやや開発意欲が減退している。」
として横ばいから下落に転じました。
また、神戸・三宮駅前の商業地は
「他の都市と比較して地元客の割合が高いこと等から、
当地区に隣接する大手百貨店の令和2年8月の
売上高は同4.6%減で留まっており、
当地区の客足も回復傾向にある。」
として、下落率がやや縮小しています。
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